You are currently viewing 中学校の部活で空手ができる「地域合同部活動」、東京都三鷹市からスタート

今年10月から中学校の地域合同部活動[空手道部]が開始されるにあたり、そのキックオフイベントが、9月19日(月曜日・祝日)に、三鷹市立第六中学校と三鷹市立第二中学校体育館において開催されました。
主催は、(公財)全日本空手道連盟、三鷹市教育委員会、三鷹市空手道連盟、(一社)東京都空手道連盟です。

中学校の運動部活動を取り巻く環境の変化を受け、令和5年度以降に休日の中学校の運動部活動を地域のスポーツクラブなどに段階的に移行することが決定しています。
これを受けて、三鷹市教育委員会は地域合同部活動として「空手道部」の開始を決定し、講師(空手指導者)を三鷹市空手道連盟が派遣、東京都空手道連盟と全日本空手道連盟がバックアップすることになりました。

イベントの開会式で挨拶に立った河村孝三鷹市長は、「三鷹市では、子どもたちを真ん中に、大人たちや地域の団体がつながる政策を進めています。子どもたちは学校の中だけでなく学校の枠を越えて交流し、大人たちも子どもたちと交流して、一致団結して楽しくやっていこうという取り組みです。それを一歩進めたのが、空手道部の地域合同部活動です。全空連の笹川堯会長、東京都連の皆さん、三鷹市連の皆さんにご協力をいただくことができました。
皆さんのお力をお借りして、三鷹市がモデルとなって全国へ発信していきたいと考えています」と抱負を語りました。

三鷹市立第六中学校では、TOKYO2020オリンピック女子個人形銀メダリストの清水希容選手と、全日本実業団東日本地区大会・団体形で優勝した株式会社リゾンの団体形チーム(佐藤競選手、関根斗夢選手、米山悠介選手)が、地域の子どもたちや保護者を前に形を演武しました。

午後の部の三鷹市立第二中学校では、2021年9月に開催されたWKF(世界空手連盟)プレミアリーグの女子形で優勝した尾野真歩選手(キッコーマン)と、株式会社リゾンの団体形チームが形を演武、トークショーなどを行いました。
尾野選手は「私が中学生のときに空手道部があったら、もっとモチベーションがアップしていたと思います。まず空手に触れる機会が増えてほしいので、この活動に期待したいです」と語りました。

団体形を演武したリゾンの佐藤競選手は、「空手を通して技や礼節だけでなくたくさんのことを学ぶことができました。中学生のとき東北の震災で被災し、空手を通したネットワークでいろいろ支えていただきました。あのときの出会い、仲間とのつながりがあって本当に幸せだと思いました」と思い出を語りました。

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(公財)全日本空手道連盟の笹川堯会長の挨拶

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河村孝三鷹市長の挨拶

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石井良司三鷹市空手道連盟会長の挨拶

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三鷹市立第二中学校の先生方と三鷹市教育委員会の方々

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尾野真歩選手に質問する中学生は「(続けている空手を)部活で学ぶことができるなら入りたい」と話した

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会場になった三鷹二中の青木さんと菊田さんは授業で空手道を体験し「空手ができたらかっこいい」と思ったという。尾野選手に教えてもらい一緒に記念撮影