スポーツ活動中の熱中症事故は、こまめに休憩をとり、正しく対策することで予防することができます。暑熱環境下のスポーツ活動では、水分補給だけでなく、積極的に身体冷却(外部冷却・内部冷却)を実施することが重要となります。
下記、公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)の取り組みを参考としていただきながら、熱中症事故等防止に向けた取り組みをご検討ください。
スポーツ活動中の暑熱対策に関するJSPO対応方針
- JSPOが開催する事業においては、「熱中症予防運動指針(JSPO 策定)」に基づき、暑さ指数(WBGT)31℃以上の場合、スポーツ活動を原則中止とする(特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもや高齢者の場合には中止すべき)。
- 暑熱環境下においてスポーツ活動を実施する場合は、以下の対策を講じるものとする。
- 競技ルールや慣例にとらわれず、参加者の休憩時間(水分補給や身体冷却のための時間)を設定する。
- 環境条件に応じて活動時間を調整する(時間帯の変更、活動時間の短縮など)。
- 参加者が積極的に身体冷却を行えるよう環境を整備する(複数の冷却方法を準備できると良い)。
- 参加者の体調チェックを毎日実施し、体調が悪い場合は、その日の活動を中止させる。
- 万一に備えた救急体制を構築し、医師又は看護師の常駐はもとより、熱中症に特化した対応*を、速やかに実施できるように準備する。
※救急車の要請⇒涼しい場所への避難⇒身体冷却
- 暑さ指数(WBGT)に基づくスポーツ活動実施の可否判断を行うフローを取り決め、参加者へ事前に周知する。
→環境条件に応じてスポーツ活動を中止する可能性があることを事前に周知する。 - 各部署は、上記3点に留意し、各事業の特性に応じた個別の指針を事前に取り決め、各委員会または、それに準じる会議の承認を得る。
<参考情報 ※公益財団法人日本スポーツ協会ホームページ>
熱中症を防ごう
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.html
熱中症予防運動指針
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid922.html
スポーツ活動中の熱中症予防ガイドライン
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid1437.html#guidebook