2月19日(土曜日)、令和3年度中学校武道授業(空手道)指導法研究事業(主催:日本武道館・全日本空手道連盟・日本武道協議会、後援:スポーツ庁)が、オンライン形式において研究者7名、研究協力者3名が参加して開催されました。
本事業は平成27年度より実施され、例年中学校での空手道授業や運動会や体育祭における空手道演武を視察する形式で行われていましたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2日間の日程を1日に短縮し、オンライン会議システム(ZOOM)にて研究協議のみの形式で行われました。
開講式では、本連盟からは里見和洋・専務理事、日本武道館からは吉川英夫・日本武道館理事 事務局長、それぞれが挨拶し、本事業の意義と有効性について述べました。
その後は研究協議(1)として「特別支援学校用空手道授業テキストの活用方法」をテーマに、本連盟で作成中(本年3月完成予定)の「特別支援学校用空手道授業テキスト」の内容紹介、広め方(配布方法)等が協議されました。
また、研究協力者の佐藤賢一氏(東京都立墨田特別支援学校主任教諭)による研究発表があり、墨田特別支援学校で実践しているリズムに合わせて練習する「リズムカラテ(パプリカラテ)」(上記テキストに掲載・佐藤氏執筆)の実際の動画を視聴し、参加者が意見を述べました。
研究協議(2)では「創作組手の指導法について」について協議され、本年度開催済みの指導者講習会等で行われた創作組手の動画を視聴し、接触する機会を極力少なくし、距離を十分に取っての実践が必要ではないか、との意見がありました。
研究協議(3)は「自由視点映像を用いた基本形教材の活用方法」をテーマに、制作された学校武道用基本形の自由視点映像を視聴し、効用と改善すべき点などを協議しました。
これら(1)~(3)の研究協議では、研究者、研究協力者がグループディスカッションを行いました。
最後に研究協議(4)として「次年度研究事業について」の協議が行われ、本事業と全国指導者研修会の実施方法について協議を行いました。総括・まとめでは、各研究者より全体を通じての講評を行いました。
参加者一同
挨拶する里見和洋・専務理事
挨拶する吉川英夫・日本武道館理事 事務局長
特別支援学校用空手道授業テキストについて協議された
学校武道用基本形の自由視点映像を視聴し、様々な意見が出された
講評を行った高橋昇・本連盟事務局長