2023年1月7日(土)、8日(日)の2日間にわたり、「令和4年度女性会員対象技術・審判講習会」がオンライン会議システム(Zoom)を使用して開催されました。
対象は全空連のすべての女性会員で、技術講習会では4大流派の指定形のポイント、審判講習会では競技規定の解説が行われました。
1日目の技術講習会は、四大流派の指定形、和道流(セイシャン、チントウ)、糸東流(バッサイダイ、ニーパイポ)、松濤館流(カンクウダイ、エンピ)、剛柔流(セーパイ、クルルンファ)を、子どもたちが間違えやすいところや、立ち方や技の流派ごとの違いに焦点を当てて、講義が行われました。
2日目の審判講習会では、(公財)全日本空手道連盟 事務局長・審判委員会の高橋昇講師による競技規定解説Q&A、組手競技規定(特に重要なポイント等)、形競技規定(競技面・技術面の点数のつけ方等)について解説が行われました。また、2023年中に新ルールの運用が開始されますが、4月開催予定の令和5年度全国組手審判員講習会・審査会は現行規定で実施するなどの説明がありました。
高橋講師は参加者から上達法を問われると、「形の審判では、形の理解を深めること、組手では、たくさんの経験を積むことが大事です」と答えていました。
技術講習会には36名、審判講習会には32名の参加があり、喜島智香子女性委員会委員長は「前回に続き2回目のオンライン開催となり、オンラインとリアル、双方の良さに気づきました。座学はオンライン向きで、競技規定の講座でより理解が深まったと思います。その一方で、形や審判の練習をリアルで行いたいというご要望も寄せられています。オンラインとリアルのハイブリッド型を含めて、みなさんにとって、どのようなかたちが参加しやすいのか、どのようなことを学びたいのか、ご意見・ご要望をお寄せください」と述べました。
和道流 高橋昇講師 セイシャン 掌底受けの説明
糸東流 山田ゆかり講師 バッサイダイ 6挙動を分解で説明
松濤館流 喜島智香子講師 エンピ 1挙動を分解で説明
松濤館流 迫祐子講師 エンピ 16挙動を分解で説明
松濤館流 三村由紀講師 カンクウダイ 帯(腰)が傾きがちなので気をつける
剛柔流 若井敦子講師 セーパイ 重心の下げ方
剛柔流 島田博江講師 クルルンファ 左掌押さえ受けの説明
審判講習会 高橋昇講師
1日目、女性委員会の講師の先生方と演武者のみなさん(前列)
2日目、女性委員会のみなさんと高橋昇講師