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会場となったブロードウェイ通りのゴッサムホール

9月23日(月)、アメリカ合衆国ニューヨークで開催されたレセプションにおいて、ナショナルチーム女子団体形メンバー、堀場早耶・𠮷本弥可・柏本菜那(いずれも国士舘大学所属)の3選手が演武を披露しました。

この行事は日米観光交流年のイベントの一環として観光庁が主催したもので、現地の観光事業者、メディア、政財界関係者など約250名が招待されました。主催挨拶に岸田文雄首相(当時)を迎え、元大相撲力士の小錦八十吉氏が特別ゲストとして登壇。関係省庁や日本の観光事業者等がブース出展し、日本酒や訪日ツーリズムコンテンツをPRするなど活気あるイベントになりました。

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ステージに登場した団体形の選手たち

選手たちはレセプションの中盤、にぎわう会場が暗転したところで登場すると、まずは1人ずつ形の一部を見せ、続けて団体形を開始。道着の音と気合に反応して歓談していた観客はステージに注目し、静まります。演武後半はアメリカを代表するロックバンド、ボン・ジョヴィの「It’s My Life」をBGМにチャタンヤラクーサンク―を演武し、歓声と拍手が沸き起こるなど成功裏に終了しました。

全日本空手道連盟は2024年12月から2025年1月にかけて初の武道ツーリズム事業「空手プレミアムツアー」を実施します(観光庁 特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業採択)。これに先立ち空手の魅力を国際的に発信できた演武でした。

参加した選手たちのコメントは次の通りです。

堀場早耶(国士舘大学4年)
「素晴らしい舞台で演武する機会をいただきありがとうございました。海外のお客さんが各ブースで興味を持って話を聞いていたり、日本食を食べる姿を見て、日本にいると当たり前のように感じる文化や食事に価値があることを強く実感しました。日本の武道の強さや美しさ、素晴らしさを少しでも多くの方に伝えられていたら嬉しく思います」

𠮷本弥可(国士舘大学4年)
「異なる文化圏で日本の空手を披露することに誇りと責任を感じ、空手の良さや美しさ、力強さは言語を超えて伝わると実感しました。ザワザワしていた空気から演武を始めると会場が静まり、最後にはたくさんの拍手や声援が聞こえました。空手が世界中で愛され、尊敬されていることを改めて感じました」

柏本菜那(国士舘大学3年)
「海外での演武は初めてだったので始めは少し不安もありましたが、演武中や演武後の観客の反応がとても良く、魅力が伝わったのだと実感し、非常に嬉しかったです。意外にも空手を初めて見たという方が多く、日本や空手界を盛り上げていくためにも、普及のために今後も精進していきたいです」

田中理沙(国士舘大学空手道部コーチ)
「多くの現地メディア、旅行代理店関係者、アメリカ在住の日系企業の皆様の前で滞りなく演武を行うことができました。素晴らしい演出と学生達の頑張りにより、会場からは温かい歓迎と賞賛、激励のお言葉を頂戴致しました。海を越えて、全日本空手道連盟を代表し、自らの技を披露し、海外の方々に空手道の普及活動に携わる機会を頂きましたこと、心から感謝申し上げます」