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2025年2月21日(金)、日本空手道会館において、「第2回全国学校空手道コンクール【決勝】」が開催されました。

全国学校空手道コンクールは、空手道授業を実施している全国615校の中学校・特別支援学校(中学部)を対象にしています。予選はビデオ審査で行われ、2024年7月7日から2025年1月15日までを募集期間に、4つの部門に合計34チーム(525名)の応募がありました。
その中からビデオ審査が行われ、10校が決勝に進出。決勝の会場となった日本空手道会館・大道場には東京都と千葉県の3校が来館し、7校は予選動画の再審査やオンラインでの審査となりました。

コンクールの審査長を務めた小山正辰先生はエントリー数が倍増したことに謝意を述べ、「私たちは、今日は点数を出しますけれども、とにかく皆さんが元気よく精一杯、先生方に教わったり、みんなで相談をしたり授業の中で培ったものをここでしっかりと表現していただけたらと思います。頑張ってください」と参加チームを激励しました。

〈特別支援学校の部・競技部門〉
出雲市立佐田中学校(島根県)と沖縄県立大平特別支援学校(沖縄県)が決勝に進出し、オンラインで審査が行われました。
第1位となった初参加の佐田中学校の8名は、「みんなで息を合わせて動きが揃うまでたくさん練習しました」と、意気込み通りの演武を披露しました。
第2位の大平特別支援学校は、前回に続いての参加で、昭和の時代に沖縄で生まれた「普及形Ⅰ」を3名で演武しました。

〈特別支援学校の部・創作部門〉
東京都立墨田特別支援学校(東京都)と山形県立楯岡特別支援学校(山形県)の審査は、予選動画で行われました。
最優秀賞を受賞した墨田特別支援学校は7名で参加し「基本形1」を演武、そのあと2名による約束組手も披露しました。
優秀賞の楯岡特別支援学校の3名は、体操着ではなく空手衣を着用し、息の合った基本を演武しました。

〈中学校の部・競技部門〉
30名が参加した流山市立南流山中学校2年6・7組 (千葉県)が2連覇を達成しました。
第2位と第3位はオンラインで参加した鹿児島第一中学校2年女子と3年女子の順となりました。

〈中学校の部・創作部門〉
最優秀賞に選ばれたのは、和洋九段女子中学校3年D組(東京都)の5名。「合縁奇縁」をテーマに動きの中にセーパイやクルルンファ、約束組手の要素を取り入れたことが評価されました。
僅差で優秀賞となった同校の3年B組の11名は、全員が未経験ながら前回優勝した先輩に続けと「創作空手」を作り上げました。
奨励賞は、前回に続いて参加の五島市立岐宿中学校(長崎県)の2年生15名です。オンラインで参加し、元気いっぱいの演武を披露しました。

このコンクールは、授業で学んだことを発表し、競い合える貴重な場です。
小山審判長は、予選の段階で全体的なレベルアップがみられたと述べ「特別支援学校の生徒たちの演武は素晴らしく、生徒たちの努力と指導されている先生方に賞賛を送りたいと思います。中学生の参加者は、予選から大きくレベルアップしていて驚きました。授業を通した団体形や創作空手の可能性に期待します」と講評しました。

■コンクール決勝結果

※決勝の模様は全日本空手道連盟公式YouTube「JKF CHANNEL」にて後日公開予定です。

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特別支援学校の部・競技部門第1位の出雲市立佐田中学校(島根県、オンライン)

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特別支援学校の部・創作部門最優秀賞の東京都立墨田特別支援学校(東京都、録画動画)

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中学校の部・競技部門第1位の流山市立南流山中学校2年6・7組 (千葉県、会場)

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中学校の部・創作部門最優秀賞の和洋九段女子中学校3年D組(東京都、会場)

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日本空手道会館で演武を行なった決勝進出チームのみなさんと先生方